【小田原ビール通信 Vol.4】ビールは何からできているのか?発泡酒との違いは?

クラフトビール 小田原 ブルワリー craft beer

ビールは何からできているのか?発泡酒との違いは?

ビールは大好きだけど、実は細かいことはよくわかない、という人はすくないはず。今回は、ビールの中身、ビールの素材についてお話ししたいと思います。これを知れば、今後ビールの素材を感じながら味わえるかもしれません。

法律で定められているビールと発泡酒

ビールに似ている飲料として「発泡酒」というものがあります。発泡酒は比較的ビールよりも安いので、ビール代わりに飲んでいる人も少なくありません。では、中身にはどんな違いがあるのでしょうか?

日本の酒税法では、ビールを発泡酒の違いを定めています。

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ビール:麦芽の使用割合が約50%以上で、国の定める原料を使っているもの

発泡酒:麦芽の使用割合が約50%未満、もしくは麦芽の使用割合が約50%以上だが国の定める原料以外を使っている

ビールと発泡酒は、どちらも基本となる原材料が麦芽であることは同じですが、副原料に大きな違いがあります(あとで説明します)。そのため、ビールは麦芽比率の高さが味として実感しやすく、ビールの方がより濃い味わいである傾向があります。

ビールの大原料

ビールの4大素材は「水」「酵母」「ホップ」「モルト」です。ホップは、ハーブの種類の一つで、ビールに苦味や香りを付ける役割を果たしています。モルトは、「麦芽」とも言い、発芽させた大麦のことです。酵母は、簡単に言えば、生きている菌類のことです。酵母は、糖質をアルコールと炭酸ガスに分解して分裂、成長させる役割をはたします。この働きが、いわゆる「発酵」になります。

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副原料も大切な存在

そして、4大原料の他にも「副原料」という原料がビールにはあります。日本では、酒税法によりビールに使える副原料を「とうもろこし」「ばれいしょ」「糖類」「米」「麦」「でんぷん」「着色料」「こうりゃん(雑穀の一種)」と定めています。これらが入っているものが、日本では「ビール」といいます。

これ以外の原料を使うと、それは「ビール」ではなく「発泡酒」と定義されてしまいます。それ以外の素材というのは、例えば「ハーブ」「チョコレート」「フルーツ」「スパイス」「お茶」などを指します。副原料以外の素材は、味や香りや色に豊かな特徴を与えてくれ、ユニークなビール造りに役立ちます。日本では、例えおいしくできても、副原料を使うと「発泡酒」になってしまいます。ちなみに、アメリカなどの海外では、そのような決まりはない場合が多いです。 

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発泡酒はビール感覚で飲めるのに、糖質やプリン体をカットしているものも多く、健康を気遣う人にも適したアルコール飲料で近年人気です。ただ、ビールの麦の香り高さやコクは発泡酒にはなかなか出せません。ぜひ、これらを参考にして家でのお酒をたのしんでください。


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